またも「胡蝶」の方から教えて頂いた珍しいギャラリーを探しました。
なんでも、そのギャラリーは明治期に建てられた蔵付きの住宅を
改造したものだとのこと。
現在のオーナーの曾お爺様が建てられたのだそうですが、
一旦は別のご家族がお住まいになっていたものを、2006年に
ご子孫である志賀さんが所有することになったのだそうです。
志賀さんは昭和30年の新潟大火や昭和39年の新潟大地震(M7.5)にも耐え抜いた
歴史ある建物をギャラリーやカフェとすることで現代に蘇らせました。
この写真からは分かりませんが、建物の正面の雨水利用の
池にご近所の方が持ち込んだ金魚やメダカが泳いでいます。
壊れていた井戸のポンプも手直しをして、夏は打ち水、冬は消雪に活躍しているそう。
中に入ってみると、昔ながらの居間スペースがギャラリーになっていました。
置いてある家具もかなり手の込んだ年代物のようです。
廊下から坪庭越しに入り口付近を見るとガラスの桟に風情を感じます。
お邪魔した日は大浜綾子さんという作家さんの展覧会をしていました。
大浜さんは新潟県の地元新聞「新潟日報」で連載されていた「食は新潟にあり」の
挿絵をされていた方で、私も地元に帰省して新聞を読んだ時に拝見した覚えがあり、
食材の特徴を活かしつつ綺麗な色使いの挿絵で、その絵につられてコラムを読んで
みようと思ったことを思い出しました。
和風の建物に現代の絵、一見ミスマッチかと思いきや、お互いを引き立て合って
いて効果的でした。
他にも可愛い花をモチーフにしたオブジェや可憐な少女の絵などが
ギャラリーに飾ってあり、まさに展覧会のタイトル「春の風」そのものな展示でした。
後日、新潟日報にこの個展の事が掲載されており、大浜さんがもうすぐ
活動拠点を東京に移すことを知りました。
また新潟の頃とは違った刺激を受けてますますご活躍されることをお祈りいたします。
ギャラリー蔵織
OPEN:am11:00~pm6:00
定休日:水曜日
http://www.craole.jp/
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