2011年5月11日水曜日

胡蝶

新潟は織物の産地が県内に点在しており、
それぞれ特徴のある織物を生産しています。

有名どころでは、十日町、小千谷(おじや)、で生産される紬(つむぎ)や縮(ちぢみ)。
塩沢市では塩沢紬や本塩沢と言われる御召(おめし)が有名です。
また南魚沼市周辺で生産される越後上布(えちごじょうふ)は最高級の麻織物で
夏にはぴったりの一品ですが、高くてなかなか手がでません。

そんな新潟ですからこの古町にも何軒かの着物屋さんがあります。

今回ご紹介するのは昨年OPENしたばかりの「胡蝶」さんです。

白色のショーウィンドーに薄い鶯色がかった着物が涼しげです。

着物屋さんというのはとかく敷居が高く、なかなか店内に入るのには勇気がいります。
でも、こちらのお店は、入り口から店内を見通すことができ、店内の雰囲気も
格式ばっておらず、何の気負いもなく入ることができました。

店内に入ると、お店の方が出てきて、「どうぞご自由にご覧ください」と
やさしく声をかけてくださいました。
そんな言葉に甘えて店内をゆっくり見てみました。


一見無地に見える生地のものでも細かい模様が入っていたり、
綺麗な織りや刺繍を施した帯がすっきりとディスプレイされています。


ことさら和の演出をしすぎる事なくシンプルに配された着物は、
よりその着物が持っている本来の色の美しさや施された技巧の
素晴らしさが引立って見えます。

もちろん、着物を購入する事はなかったのですが、それでもお店の方
は嫌な顔をせず熱心にいろいろと着物についてお話をしてくださいました。
お話を聞いていると、本当に着物が好きなんだな。そしてひとりでも多くの
人に着物を楽しんでもらいたいんだなという熱意が伝わってきました。

また、話が弾んだせいもあり、周辺のお店の情報なども伺う事が出来、
この後の散策にとても参考になりました。

お店の方のお話ですと、入り易さからか旅行でいらっしゃった方々も
数多く来店されるそう。
もしこのお店の近くを通りかかったら怖がらずに覗いてみてください。
着物を通じて新潟の織物や周辺情報にも詳しくなれること請け合いです。

※こちらは新潟の着物の専門店ではありません。他の地域のものも幅広く取り扱っております。

胡蝶
新潟市中央区古町四番町643番地
営業時間:am10:30~pm6:00
定休日:日祝

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