2011年5月31日火曜日

越後姫

越後姫(えちごひめ)
これは新潟産の「いちご」の名前。


今どきのブランドいちごは粒も大きく堂々として立派。
甘みもとても強いものが多いように感じます。

特に最近違和感を感じるのは、2月頃になると、いちごのシーズンとばかりに
お菓子にいちごが多用されるようになること。
以前、知人が2月に「いちごのシーズンだよね」と話していて、
私からすると「ギョッと」してしまったのでした。

多分、ハウス栽培のものが主流になっているからそういう感覚に
なるのでしょうが、小さい頃から露地物を食べて育った身としては、
やはり5月から6月がいちごの旬と思うのです。
※うちのご近所ではこの時期に露地物は収穫します

この「越後姫」は最近流行りの大粒で甘みの強いものとは少し違って、
比較的小ぶりでいかにも「いちご」という感じが気に入っています。
これはハウス栽培のものですが、やはり今の季節に食べると、
「旬」を食べているという気分になりますね。

2011年5月30日月曜日

梅雨に思う

まだ五月だというのにもう関東地方は梅雨に入ってしまいました。

もう少し五月晴れの過ごしやすい日が続くと思っていたのに予想外の展開。
天候も自然の摂理。人間の都合には合わせてはくれません。

それに梅雨も四季のなかでは大事な期間、この時期がなければ
来る夏は乗り切れません。
木々や草花、植物には今のうちにたっぷり水分を取っていてもらわなければ。

雨に濡れた花や葉は陽の光を浴びて輝いているのとはまた別な
しっとりとして艶やかな魅力があります。

ちょっとうつむき加減の姿もまた淑やかさを感じさせてくれます。

この季節十分に水分を蓄えて、陽の光が戻ってきたら、瑞々しい
緑を楽しませてくれることでしょう。

とはいえ、人間の都合としては、たまには陽の光でお洗濯をパリっと
乾かしたいものですが・・・。

2011年5月29日日曜日

Fragrance-the aroma of masterpieces

4月から東京藝術大学大学美術館で開催されていた
かぐわしき名宝 香り展」にようやく行って来ることが出来ました。
(本日が最終日ですのでギリギリセーフです)

日本は6世紀、仏教伝来とともに香木を焚くことを知り、以来「仏教文化」
「貴族文化」「武家文化」庶民文化」の中で香りを育んできました。
この展覧会はそうした日本の文化と香りを、美術品、工芸品、または
実際の香木を展示してその変遷を辿るというコンセプトです。

まずは仏教伝来によって香木がもたらされ、宗教的儀式にまつわる
香りの用途や意味などを、香木や聖徳太子像、または
阿弥陀浄土曼荼羅図などを見ることによって理解できるように展示されています。

その後も貴族文化の中では宗教的な用途から離れて、着物に香を焚きしめる
ための道具や髪に香りをうつすための枕などの生活用品にも「香り」が使われる
ようになります。
その後も、武家文化、庶民文化の中で「香り」は様々に工夫され、
表現されてきたことを、一点一点の美術品、工芸品からみてとる事ができました。

そんな中で「香道」という文化が育まれたことも見逃せないポイントです。
日本人は全ての事に対して、研究、追及し、その粋を体系化したがる
民族なのだなと改めて思いました。

近年ではヨーロッパから伝わった「アロマセラピー」という香りを使った療法も
お馴染みですが、日本文化の中にある「香り」もとても興味深い文化なのだと
改めて思い、もっと深く知りたいと思いました。

見る事のできない「香り」というものを様々な手法を使って想像力を働かせて
味わうことの出来た今回の展覧会、雨に降り込められた一日がちょっと優雅な
ものになりました。

2011年5月27日金曜日

国際こども図書館

上野は美術館や博物館など公共施設が沢山あります。

そんな中でもひときわ建造物として私が好きな建物が
国際こども図書館」です。



こちらの建物は明治39年に帝国図書館として建てられ、昭和4年に増築された
明治期ルネサンス様式の建物を再利用して再生されました。

戦後、帝国図書館は国立図書館となり、昭和23年に国立国会図書館が
創設されてからは平成10年まで上野支部図書館として使われてきました。
しかし、2000年に国立初の児童図書館として装いも新たに開館しました。

中に入ってみると、重厚な柱や天井、階段などは歴史を感じさせて
くれますし、また開架された閲覧室は機能的なつくりになっています。

私が伺った時は丁度世界の絵本についての展示を行っており、
世界の絵本が日本語訳されて出版されたものや、また日本の絵本が
各国で翻訳されて出版されたものなどが展示されていました。

私も子供の頃に読んだ絵本も沢山あって、懐かしく思い出したりしました。

ここは子供が楽しむためだけの図書館ではありません。
大人が本を読む楽しみを知った頃の事を思い出せる楽しい空間です。

上野に来たらちょっと足を伸ばしてこどもの頃に帰ってみませんか?

裏には日当たりの良いテラスがあり、お茶でも飲みながらぼんやりと
息抜きするにはオススメです。

国立国会図書館 国際こども図書館
東京都台東区上野公園12-49
http://www.kodomo.go.jp/index.html

2011年5月23日月曜日

お土産いろいろ

生まれ育った町でもあり、また年に数回は帰省していると、
その土地について特に目新しさを感じなくなるものです。

しかし、Blogを始めた事がきっかけで、今まで知らなかったことや
新しい物事などを発見することが出来て今回のGWはひと味違った
休暇を過ごすことが出来ました。

まだまだ紹介し足りないところばかりですので、
また帰省した折には、入った事の無いお店や、行った事のない場所、
または、今まで何度も足を運んでいるのに、気付けなかった事などを
発見し、ご報告したいと思います。

長々とふるさとについてご紹介しましたが、今日で一旦締めさせて頂きます。

最後に、今回のふるさとたびで購入したお土産の一部をご紹介。

hickory03travelersで購入した、「越後亀紺屋 藤岡染工場」の手ぬぐい
白の方は雨だれのような形状を全体にプリントしてあり、紺の方は新潟の
名産品などをモチーフにしたデザイン。

同じくhickory03travelersオリジナルの
畳縁(たたみべり)を加工して作った小銭入れ
(新潟県村上市の畳屋さんに製作して頂いているそう)
和のテイストなのにやっぱりちょっとモダンです。

昔から地元ではお馴染みの「成澤商店の豆菓子
弥彦神社近くにあるお店。
神社参拝のおりにはつい、購入してしまいます。
カレー豆は甘辛くぽりぽりとついつい止まらなくなる味ですし、
もうひとつのぜいたく豆は生姜風味の砂糖がまぶされた甘い味。
これもお茶請けにもってこいです。

新潟にはまだまだ隠れた名物がありますので、これからも
ご紹介できたらと思います。

2011年5月22日日曜日

おやひこさま

越後平野にそびえる弥彦山は私が子供の頃から遠足の登山で
しょっちゅう登った馴染み深い山です。

その麓にある神社が越後一ノ宮として県内でも有名な
「おやひこさま」こと「弥彦神社」です。

山全体が神域なので、境内は鬱蒼たる杉や欅の樹林に覆われて静寂の中、
神々しい空気に満ちています。

余りに身近な神社なので、身近ゆえか、そこに祀られている神様の事
や来歴など余り理解していませんでした。

こちらの神社に関しての言い伝えで一番有名なのは、
弥彦神社に祀られている神様は女だからカップルでお参りに行くと
嫉妬をされて必ず別れる、というもの。

しかし、今回調べて分かったのですが、こちらに祀られている神様は伊夜彦神こと
「天香山命(アメノカグヤマノミコト)」という男の神様で、神武天皇より越後国開拓の
命を受け、民に海水より塩を作る技術、漁、稲作などの基礎を教えてくれたのだそうです。

女の神様でもなければ、嫉妬をして男女の仲を裂くような
神様でもありませんでした。
それどころか、民に様々な知恵を施し越後の国を作ることに
貢献された開祖なのでした。

しかも、こちらの神社は万葉集にも詠まれているほどの歴史を持った神社でした。

いやはや、こうして調べてみて初めて知ることばかり・・・。
いかに自分が周囲の事に無頓着だったか分かります・・・お恥ずかしい!

さて、久しぶりにお参りをして、ふと参道を帰ろうとして脇を見ると、
また別の鳥居があることに気付きました。

その鳥居を潜ったところに素朴な藁葺き屋根の社が静かに佇んでおりました。


こちらには他に八つの社が並んでいます。
元禄の頃、長岡藩より奉納された四つの霊を祀っていたそうですが、
様々な紆余曲折あり、現在は四つの霊ではなく


大己貴神
大地主神
弥都波能売神
大山祇神
草野姫神
速秋津日子神
速秋津比売神
埴山姫神
阿須波神
波比岐神


の十の神様が祀られているそうです。


本殿とは違い簡素な社ですが、原始的で素朴な佇まいは
華美な装飾が無いせいか、厳かな空気に満ちており、
心静かな祈りを捧げるのにとても合っていると感じました。

2011年5月18日水曜日

塩沢宿にて

新潟は南北縦に長い県です。

私の生まれ育った地域は北の方に位置する平野部で、
県内でも珍しい比較的積雪の少ないところです。

新潟と言って想像するのは、一晩で数メートルもの雪が積もる
ような山間の風景なのではないでしょうか。

今日ご紹介する街はまさに、そんな雪国の名に相応しい「塩沢」です。


この通りは「三国街道 塩沢宿牧之(ぼくし)通り」といいます。
三国街道は中山道の高崎から分かれて新潟の寺泊という町に至る
その昔、上杉謙信の関東遠征に重用された街道です。

そんな街道の途中にこの塩沢宿はあります。

約10年程前に町の若者たちが、百年経って自分の孫に自慢できる町を
つくりたいと願い、そしてようやく昨年新しい町並みが完成しました。
それは、古の旅人たちが見たであろうような雪国ならではの知恵が
凝らされた風情ある町並みです。



郵便局や銀行、商店も民家も雰囲気を損なうことなく、統一感をもって作られています。


日本の中でも特に豪雪地帯として知られる一帯で、古の旅人たちは
この宿場で暖をとり、休息したのかなと想像が膨らみます。

新潟の街ではお馴染みの「雁木(がんぎ)」が軒先に通っています。
これがあれば雪を気にせず買い物が出来ます。

そんな雁木の上を見ると・・・


雪の結晶が通りを飾っていました。

2011年5月16日月曜日

息づく街で

たった数時間の散策にも関わらず、いろいろなお店や人と出会う事ができました。

本当はまだまだ沢山面白そうなお店がありましたが、
今回は一旦これにて古町編を終わります。

ん十年前に散々通った場所ですが、年月が経ち、きっと大変な状況も
あったであろう、この通りや路地が若い人たちやアイディアを持った
方々の尽力で面白い街に変わっていきつつあるんだなと改めて思いました。



人が生き、暮らしていくなかで一定ではいられないのは世の常です。
山もあれば谷もあり、でもそんな中で、工夫を凝らし、行動を起こして
再生していく方々の努力には頭が下がる思いです。

今度帰省したら、今回伺ったお店だけではなく、もっともっと
いろいろなお店を覗いてみたい、
座り心地の良さそうなソファがおいてあるカフェやおむすび屋さん、
夜になったらあの可愛い看板が出ている路地の奥の奥にあるワインバーにも。

2011年5月15日日曜日

ギャラリー蔵織

甘いケーキを食べ終えて一息ついた後は市街地に戻って
またも「胡蝶」の方から教えて頂いた珍しいギャラリーを探しました。

なんでも、そのギャラリーは明治期に建てられた蔵付きの住宅を
改造したものだとのこと。
現在のオーナーの曾お爺様が建てられたのだそうですが、
一旦は別のご家族がお住まいになっていたものを、2006年に
ご子孫である志賀さんが所有することになったのだそうです。

志賀さんは昭和30年の新潟大火や昭和39年の新潟大地震(M7.5)にも耐え抜いた
歴史ある建物をギャラリーやカフェとすることで現代に蘇らせました。
この写真からは分かりませんが、建物の正面の雨水利用の
池にご近所の方が持ち込んだ金魚やメダカが泳いでいます。
壊れていた井戸のポンプも手直しをして、夏は打ち水、冬は消雪に活躍しているそう。

中に入ってみると、昔ながらの居間スペースがギャラリーになっていました。

置いてある家具もかなり手の込んだ年代物のようです。

廊下から坪庭越しに入り口付近を見るとガラスの桟に風情を感じます。

お邪魔した日は大浜綾子さんという作家さんの展覧会をしていました。
大浜さんは新潟県の地元新聞「新潟日報」で連載されていた「食は新潟にあり」の
挿絵をされていた方で、私も地元に帰省して新聞を読んだ時に拝見した覚えがあり、
食材の特徴を活かしつつ綺麗な色使いの挿絵で、その絵につられてコラムを読んで
みようと思ったことを思い出しました。


和風の建物に現代の絵、一見ミスマッチかと思いきや、お互いを引き立て合って
いて効果的でした。


他にも可愛い花をモチーフにしたオブジェや可憐な少女の絵などが
ギャラリーに飾ってあり、まさに展覧会のタイトル「春の風」そのものな展示でした。

後日、新潟日報にこの個展の事が掲載されており、大浜さんがもうすぐ
活動拠点を東京に移すことを知りました。
また新潟の頃とは違った刺激を受けてますますご活躍されることをお祈りいたします。

ギャラリー蔵織
OPEN:am11:00~pm6:00
定休日:水曜日
http://www.craole.jp/

カフェ コンディトライ ヒロ クランツ

古町のある市街地から少し離れて、海岸の方に足を伸ばすと
この「カフェ コンディトライ ヒロ クランツ」があります。

こちらのお店は新潟市内でも珍しいウィーン菓子をメインにしたお店です。
ウィーンではケーキ店にカフェが併設されていることをカフェコンディトライ
といい、一般的なスタイルなのだそうです。



このお店の付近は新潟市内でも知事公舎などがある高級住宅街で、
「どっぺり坂」という地元では有名な坂(というか階段)があります。
※「どっぺり坂」に関してはまた改めてご紹介します

そんな閑静な場所にあるウィーン菓子のお店、私が学生の頃にはまだ無かった
のでその存在を知らなかったのですが、前回Upした「胡蝶」のお店の方から美味
しいから是非足を運んでみては?と情報を頂き、早速足を伸ばして行ってきました。

ショーケースに並んだ様々なケーキの中で私が選んだのは・・・
そう!ウィーンの代表的なケーキといえばこの「ザッハトルテ」です。

「ザッハトルテ」は見た目がかなりヘヴィーなので、この歳になると
手が伸びないのですが、やはり代表的なケーキをまずは食べておかねば!
との思いもあり、オーダーしてみました。

すると見た目のヘヴィーさとは違い、意外なほどあっさりしているのは
スポンジ部分がかなり軽い口当たりだからかもしれません。
チョコレートのコーディングも思ったほど甘すぎずチョコレートの風味が生きています。
さらに、甘くないホイップクリームのミルク味がチョコレートの甘みと苦味に
ほどよいコクを添えていて本当に美味しかったです。

散策で疲れた体に甘いケーキと程よい苦さのコーヒーが染み渡っていきました。

さて、コーヒーブレイクを終えた私ですが、そのままお店を出られるわけありません。
しっかり自分へのお土産を購入しました。
お店の代表的なお菓子「どっぺり坂ブレッタ」とパウンドケーキ二種。
「どっぺり坂ブレッタ」はクッキーのそぼろをのせて焼き上げた
サクサクのリーフパイです。
香ばしくって何枚でもいけそう。
パウンドケーキもドライフルーツの味が染み込んでしっかりした味わい、
こちらは一個でも十分満足のいくケーキでした。

また帰省した際にはこちらでお菓子を購入して、海を見ながら食べるのもいいかも、
と次回の事を想像して嬉しくなってしまいました。

カフェ コンディトライ ヒロ クランツ
新潟市中央区西大畑町6-15-17
営業時間:am10:00~pm7:00
定休日:火曜日

2011年5月11日水曜日

胡蝶

新潟は織物の産地が県内に点在しており、
それぞれ特徴のある織物を生産しています。

有名どころでは、十日町、小千谷(おじや)、で生産される紬(つむぎ)や縮(ちぢみ)。
塩沢市では塩沢紬や本塩沢と言われる御召(おめし)が有名です。
また南魚沼市周辺で生産される越後上布(えちごじょうふ)は最高級の麻織物で
夏にはぴったりの一品ですが、高くてなかなか手がでません。

そんな新潟ですからこの古町にも何軒かの着物屋さんがあります。

今回ご紹介するのは昨年OPENしたばかりの「胡蝶」さんです。

白色のショーウィンドーに薄い鶯色がかった着物が涼しげです。

着物屋さんというのはとかく敷居が高く、なかなか店内に入るのには勇気がいります。
でも、こちらのお店は、入り口から店内を見通すことができ、店内の雰囲気も
格式ばっておらず、何の気負いもなく入ることができました。

店内に入ると、お店の方が出てきて、「どうぞご自由にご覧ください」と
やさしく声をかけてくださいました。
そんな言葉に甘えて店内をゆっくり見てみました。


一見無地に見える生地のものでも細かい模様が入っていたり、
綺麗な織りや刺繍を施した帯がすっきりとディスプレイされています。


ことさら和の演出をしすぎる事なくシンプルに配された着物は、
よりその着物が持っている本来の色の美しさや施された技巧の
素晴らしさが引立って見えます。

もちろん、着物を購入する事はなかったのですが、それでもお店の方
は嫌な顔をせず熱心にいろいろと着物についてお話をしてくださいました。
お話を聞いていると、本当に着物が好きなんだな。そしてひとりでも多くの
人に着物を楽しんでもらいたいんだなという熱意が伝わってきました。

また、話が弾んだせいもあり、周辺のお店の情報なども伺う事が出来、
この後の散策にとても参考になりました。

お店の方のお話ですと、入り易さからか旅行でいらっしゃった方々も
数多く来店されるそう。
もしこのお店の近くを通りかかったら怖がらずに覗いてみてください。
着物を通じて新潟の織物や周辺情報にも詳しくなれること請け合いです。

※こちらは新潟の着物の専門店ではありません。他の地域のものも幅広く取り扱っております。

胡蝶
新潟市中央区古町四番町643番地
営業時間:am10:30~pm6:00
定休日:日祝

2011年5月10日火曜日

hickory03travelers

古町糀製造所で一息ついた後、また古町通りをしばらく歩くと
同じならびに「hickory03travelers」があります。

外から覗いてもわかるように、何だか可愛い雑貨がたくさんありそう・・・。
もちろん、躊躇なく入ってみました。

すると、和風の食器から地元で作られたジャム、オリジナルTシャツなどが
バランスよくまたセンスよく並べられています。

そんな中でもひときわ私の目に留まったもの。
越後亀紺屋 藤岡染工場で作られたオリジナルの染めを施した手ぬぐいです。
こちらの工場は260年以上の伝統をもつ新潟の老舗染め工場です。

私は普段タオルハンカチを愛用しているのですが、夏場はもっぱら
手ぬぐい派になります。
手ぬぐいは汗などの水分の吸収力と洗濯の後の乾きの早さがピカイチです。
その他にも手ぬぐいの好きなところは多々ありますが、手ぬぐいに関しては
また後日改めてお話いたします。

そんなオリジナル手ぬぐいが並んでいるところをの横をふとみると・・・。
おむすびの形をした手ぬぐいが・・・。
2010年新潟市土産品コンクール工芸部門で金賞を受賞されたそう。
その名も「にいがたのおむすび
新潟といえば「コシヒカリ:米」それを楽しんでもらいたいという気持ちから
一般家庭の一回の食事に最適で持って帰れる適度な重さ3合分のお米を
オリジナル手ぬぐいで包み、可愛いおむすび型の箱に入れたのだそうです。

なんて素敵なアイディアでしょうか。
ご飯を食べた後も手ぬぐいを見ては思い出してもらえます。
こんなお土産を貰ったら頂いたほうも二倍楽しめますね。

実は、初めてこちらのお店で手ぬぐいを購入するまで、新潟に
そんな老舗の染め工場があることを知りませんでした。
生まれて育った地でありながら、こうして新たな発見をさせてくれるお店との
出会いもまた、街歩きの醍醐味です。

※購入した商品の事はまたおいおい記事にてアップさせて頂きます。

hickory03travelers
営業時間am11:00~pm7:30
定休日:第二・第四月曜日
http://www.h03tr.com/web2003/syoukai.htm

2011年5月8日日曜日

古町糀製造所

本日から「ふるさとまちたび」として私が学生時代によく
散策した街をご紹介してまいりたいと思います。

まず、第一弾は「古町糀製造所
昨日Upした通りの写真からは想像できない
ちょっとレトロモダンでシンプルなお店です。

こちらは白山神社を背にして上古町を歩いている途中に見つけました。
他の店舗とはちょっと佇まいを異にしている新しめのお店です。


真っ白な壁には「古町糀製造所」の文字。
糀製造所?最初は糀で何を作っているお店か判りませんでした。
しかし、一旦興味をひかれたものをそのままにはしておけない性格。
すぐさまお店に近寄り、メニューを拝見。
すると、そこにあったのは様々なフレーバーの甘酒や糀で作ったアイスクリームでした。

甘酒にこんなバリエーション?
甘酒に苺や生姜、黒ゴマなどの味付けがしてあるのです。
とても驚くと同時に俄然興味津々!
何でもとりあえず口に入れてみてから判断する私は早速購入しました。

まだ肌寒かったこともあり、生姜味の温を選択(冷は夏場にはぴったりかと)
自然な糀の甘さ(砂糖不使用)と生姜のさわやかさや少しの辛味がとっても効いていて
本当に美味しかったです。
新潟は日本酒の名産地として知られていますが、醸造時に使う糀を
こうして利用して気軽に飲めるのは本当に嬉しいですね。


神社近くにあるお店ですので参詣した後に、また街歩きに疲れた足を
休めるために、ちょっと一服するには断然オススメのお店です。

古町糀製造所
営業日:水・木・金・土(変更あり)
営業時間:AM11:00~PM6:00

2011年5月7日土曜日

ふるさと逍遙

GWもあと残すところ一日と少し、都市からふるさとへ帰省していらした方も
多いのではないでしょうか?
私もご他聞にもれず、木曜日までふるさとに帰省をしていました。

私のふるさとは雪国として知られた日本海に面した街、新潟です。
但し雪国とはいえ、新潟市内はスキー場のある地域と違って余り雪は積もりません。
(誤解のないように申し添えますと全く降らないのではなく、豪雪地帯のような量は降りません)


この時期、スキー場の周辺はまだ雪が残っていますが、新潟市内周辺はもう桜も
かなり散ってしまい、これから新緑の季節に向かうところといった感じです。

今日からは帰省中に行った新潟のあちこちをご紹介したいと思います。

まずは、私が学生の頃本当によく通った街「古町 ふるまち」です。



新潟港に北前船が寄航していた頃は新橋、祇園にならぶ花街であった事も
あるそうですが、その名残は余りなく、現在は商店街となっています。

古町とは新潟の総鎮守白山神社を抜けた古町通り1丁目から13丁目まで
東西に渡って伸びる通りをいいますが、私の思い出の地は主に番地の
浅い1丁目から4丁目までの「上古町かみふるまち」(カミフル)です。

私が学生時代を過ごした頃は古着屋や雑貨屋、アンティーク家具などを
扱うお店があり、覗いて観ているだけで、あっという間に時間が
たってしまっていたこともよくありました。
古い町並みの中に、エッジのたったお店が隠れているという感じ。

その頃は学生から大人まで様々な年代の人が買い物に訪れていたと思うのですが、
近年は万代橋という新潟市内に架かる大きな橋の向こう側、いわゆる駅前周辺の
街が栄えており、若い人たちはみなそっちで買い物を済ませてしまうそう。

そんな状態だけに、写真からもわかるように、若干閑散とした空気が漂って
いるかもしれません。

しかし、実は歩いてみると私の学生時代とはまた違った面白いお店が
沢山出来ていたのです。

今日からはしばらく新潟のあちこちにまつわるお話をさせて頂きたいと
思いますので、しばらくお付き合いください。