尾道は広島県にある瀬戸内海に面した坂の多い街で、
昔ながらの石畳の道が旅の気分を盛り上げてくれます。
30年程前に「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」という
尾道三部作の舞台にもなった街で、伺った時もロケで使われた場所が
沢山残っていました。
桜の季節という事もあり、お寺の境内やそこかしこに桜が咲いていて
散り際でしたがとても綺麗だったことを覚えています。
そんな尾道での思い出のひとつに、
持光寺というお寺さんで「にぎり仏」という仏様を作るという体験があります。
粘土を願い事を思いながら自分の手でギュっとにぎり、そして顔や耳や鼻を作った後、
竹串で目、口を書いて後ろにハンコ(尾道と持光寺)を押して日付を入れて出来上がり。
ご住職が焼いて約一ヶ月後に送ってくださいます。
しかし、私は願い事が頭に思い浮かばず、「ちゃんと握れますように!」と
ワケの分からない思いで握ってしまい、それを友人に話したら爆笑されてしまいました。
とにもかくにも、旅から帰って約一ヵ月後に送られたきたのが
こちらの「にぎり仏」です。
ワケの分からない願い事をしたにもかかわらず、表情がやわらかくて
見ているとほっとします。
届いてからずっとうちの玄関においてあり、いつも私を見守ってくれています。
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