2011年11月30日水曜日

映画のような音楽

何かの曲を聴いて、ふと「映画みたい」と思うことがあります。

その歌詞の情景がまるで映画を観ているように鮮明に浮かんでくるのです。

最近は、余り歌詞に意味をもたせないものや
言葉の音、韻を踏むことやテンポ重視のもの増えたような気がします。
そんな曲も嫌いではないのですが、数分の歌を聴いただけで、
映画を一本観たような感じになるものも好きです。

夏木マリという歌手がいます。

今は女優といった方が良いのかもしれません。

彼女は沢山レコードやCDを出しているけれど、
私は「九月のマリー」というミニアルバムが大好きです。

アルバムの中で「港のマリー」という曲があるのですが、
曲調はポップで明るいのですが、夏木さんのちょっと低めな声で
メロウな調子で歌う事で、歌詞の情景をせつなく表現しています。



さらにもう一曲
「むかし私が愛した人」



こんな曲を聴くと映画を観ているみたいな気分になりませんか?

2011年11月28日月曜日

蕗谷虹児

「花嫁人形」という童謡を知っていますか?

”金襴緞子の帯締めながら花嫁御寮(はなよめごりょう)は何故泣くのだろう-"
と始る童謡です。

嫁ぐ花嫁の可愛らしくもせつない気持ちを歌ったものですが、
この詩を書いたのが蕗谷虹児(ふきやこうじ)です。

蕗谷虹児は明治生まれの新潟県新発田市出身の画家であり詩人です。

大正から昭和にかけて「少女画報」や「少女倶楽部」などに表紙絵や挿絵を
たくさん描き、大人気を博し竹久夢二と並び称せられました。

私は明治、大正、昭和初期の雑誌の挿絵が好きなのですが、
そんな中でも、高畠華宵(たかばたけかしょう)と蕗谷虹児が好きです。

かなり前になりますが、新潟に帰省したおり、新発田市にある
蕗谷虹児記念館に行きました。

記念館はとてもこじんまりしているのですが、
建物自体がとっても可愛らしい形で、中に入ると表紙絵や挿絵など
が綺麗に飾られています。

どの絵もとてもロマンチックで、この時代の少女たちの夢がそのまま
絵に結実したような感じです。

記念に詩画集を購入しました。
「銀の吹雪」
アール・ヌーヴォーやアール・デコな画面構成が大正や昭和初期の
浪漫派を感じさせます。

中を開くと、詩と挿絵がたくさん。

家でぼんやり過ごすとき、こんな詩画を当てずっぽうで開いて
読んでみるのも心落ち着くひとときです。

2011年11月27日日曜日

秋の音色

今年はずっと暖かかったせいか、紅葉が始るのが例年より
遅かったような気がします。

しかし、この1~2週間で、グッと寒さも増し、晩秋から冬へと
季節が移り変わろうとしているような。

そんな気温の変化とともに、木々の葉にも変化が。

沿道のお宅にも紅葉がやってきました。
紅葉とひとくちにいいますが、その一葉一葉をじっくり観てみると、
一葉の葉の中にも沢山の色があるのがわかります。

黄色にオレンジ、茶色に臙脂、緑、黄緑。
色々というけどホントいろいろ。

自然のつくりだす色のハーモニーは綺麗な音色を奏で始めました。

2011年11月25日金曜日

人生はゲーム?

今現在、21世紀において「ゲーム」といえば、
それは取りも直さずコンピュータゲームのコト。

WillとかPSPとかDSなどなど、ネットでのオンラインゲームも
とっても人気があるそうです。

私は子供の頃にはTVゲームが発売されていましたが、
全然やりませんでしたし、もちろんコンピュータゲームもやりません。
(甥っ子の遊び相手でWillをちょっとだけ嗜む程度)

しかし、今「ゲーム」にハマっています。

それは
そう、昔懐かしい「人生ゲーム

子供の頃、お正月や誕生日会、普通の日でも友達が集まると
結構ボードゲームってやりましたよね。

しかも、この人生ゲームは、ルーレットの出た目で人生が決まるという
事で、ほぼ「運」任せのゲーム。
様々なイベントが盛りだくさんで、ハラハラドキドキしたものです。

ある日ふと今、人生ゲームをやってみたい!という衝動にかられて
勢いで購入したのはいいのですが、人数とスペースが確保できず
なかなかちゃんとやるチャンスがありませんでした。

そんな折、今年の夏に、ふとその話を以前一緒に働いていた
友人にしたところ、なんとその友人はボードゲームマニアだったという事が発覚。
彼女は海外のボードゲームの会に所属していた事があるくらいボードゲーム好き。
私の話を聞いて、やりたいね!と話に乗ってくれました。
さらに、共通の友達も誘ってゲーム大会を開催したところ、
とっても盛り上がったのでした。

人生ゲームはもちろんのこと、ゲームマニアの彼女が持ってきた
外国(ドイツだったかな?)のカードゲームがまた面白くて、
あっという間に7時間以上ゲームに興じたのでした。

子供の時と違うのは、大人の特権、お酒を飲みおつまみをつまみつつ
まったりと楽しむ事が出来るということ。
しかも、たかがゲーム、されどゲームでやはり勝負事には真剣です。
子供の時とは違った、「読み」や「駆け引き」なんかも・・・。

そうそう、子供の頃には使い方が分からなかった「株券」や「債権」
「保険証書」なんかも活躍します。
(その当時の職場が職場なもので、みんなこれらのアイテムが好きなよう)

既に2回開催しており、また近々3回目を企画したいな~と思っています。

ネットのオンラインで繋がるゲームも楽しいかもしれませんが、
案外このアナログなゲームってプリミティブな楽しさを感じさせてくれるものですよ。

クリスマスや年末年始など、家族、親戚、友人などと集まる機会も多いかと
思いますが、昔に戻ってボードゲームやカードゲームで楽しんでみては?

2011年11月23日水曜日

Taste of Autumn

秋の味覚と言われて何を思い出しますか?

秋は沢山の農作物が収穫されますし、魚介類も身に脂がのって
味が濃くなります。
そうそう、フランスではジビエといって狩猟で捕れたウサギや鹿、
鴨などをこの季節に好んで食べたりしますよね。

私も秋は(秋に限らずですが・・・)アレもコレもと食べたいものの
目白押しで困ってしまうほど。

本日は池袋に買い物に行ったついでに・・・
ちょっと奮発して千疋屋パーラーで「和栗のパフェ」を。


ホントは秋のフルーツがてんこ盛りのパフェと迷ったのですが、
芋栗好きな私はこちらにしてしまいました。

大きい和栗とココアスポンジがテッペンを飾って、さらにその下には
和栗のクリームが・・・。
さらに生クリームとバニラアイスクリームがこれでもかというほどたっぷり。
下にいくとクリスピーなアーモンドのカリカリが香ばしさと食感で違った
味を楽しませてくれます。

千疋屋さんですから、味のクオリティーは文句ありません。

街並みも一層秋らしくなってきたこの頃ですが、
舌の方も秋を愛でる時期になりましたね。

2011年11月21日月曜日

運が良いとか悪いとか。

運が良いとか悪いとか、友人たちと話をしているとたまに
そんな話題に。

特に何かちょっとでも嫌な事があったりすると、「あ~運が無いわ」などと。
逆に思いもよらぬラッキーな事があると、「やったツイてる!」なーんて、
有頂天になってみたり。

「運」って何なんでしょう?

もし、本当に「運」というものがあるとすると、
「運」が良くなったり、悪くなったりするのはどんな法則があるんでしょう?

全ては原因と結果から成り立っているとすると、その「良い運」や「悪い運」
がもたらされたのにも、何らかの原因があるわけですよね。

とはいえ、先日読んだBlogの記事に、物事に良し悪しは無い、ただの事実
であって、良い、悪いを決めるのは当人の心の問題である、
自分に都合の良い事は「良い事」都合の悪い事は「悪い事」
ということであると書かれてありました。

確かに起こった事象は単に事実ですが、受け止める立場によっては
全く逆の事にもなるのだなと思いました。

ということは、どんな事が起こったとしても、それにはどんな側面が
あるのか、一面だけを見ずに、きちんと分析することが大事なんだと
改めて思った次第です。

ついつい起こった事象に振り回されがちな自分ですが、慌てないで
冷静な分析力をつけていきたいものです。
新丸ビルで開催されていた「高野山カフェ」で貰ったうちわ。
「運」がよくなる?
いやいや他力本願より、冷静な分析力と対応力を培わねば!

2011年11月20日日曜日

Autumn light

昨日の横殴りの雨から一転、ちょっと暑いくらいの日和。

寒さが増さないと紅葉も進まないのですが、やはり寒さが
和らぐと過ごしやすいですね。

北海道や東北、内陸の寒冷地では、どんどん紅葉が
深くなっているようですが、まだ上野は本番とはいかない感じ?
と思っていたら・・・。

寛永寺の銀杏はだいぶ黄金色に染まってきていました。

上野公園の小道にかかる光も秋らしく柔らかく。

見上げた銀杏の葉は緑から黄色へと徐々に衣替えをしている最中でした。

2011年11月18日金曜日

うつろい

だんだんと寒さも増してきて、一歩一歩冬に近づいている今日この頃。

しかし、やはり例年よりまだ暖かな感じがします。
というのも、木々の葉がまだそれほど色づいてはいないから。

ニュースでは初雪の便りもちらほら聞かれるようになって
きたとはいえ、上野の山はまだ木々の葉は緑が多めです。

既に街中はクリスマスツリーやイルミネーションで飾られ、
すっかり気分は冬のモードに突入しています。

でも、ちょっと待ってください。
まだ、秋を十分堪能していませんよ。

と、ふと通勤途中のお寺の庭木を見上げたら、
ああ、やっぱり静かに秋は来ているんですね。

2011年11月17日木曜日

作家の猫

猫が好きというわりには、猫グッズというものを殆ど持っていませんし、
猫の写真集なども買った事はありませんでした。

しかし、この「作家の猫」という本は見かけたとき、迷わず購入しました。

作家とその作家が愛した猫との関わりが写真とともに描かれ、
猫という動物が作家にとってどんな存在であったのか、またどんな
影響を与えたのかを作家の身近にいた人物が語ります。


今は住宅事情が許さないため、猫を飼うことができませんが、
この本を眺めて、気分だけでも味わってみたり。

この本の中で一番好きな1枚は・・・
室生犀星の愛猫「ジイノ」
火鉢に手をかけているところが何とも可愛らしいですね。

「作家の猫」
平凡社 コロナ・ブックスより

Urban Beehive

蜂蜜は好きですか?

私は飲み物に入れたり、料理に使ったりと砂糖代わりに
よく使います。

そんな蜂蜜をご家庭で採取することができたら・・・?

電気機器メーカー「Philips」がこんなコンセプト作品を発表しました。
これ、何だと思いますか?

これは、ご家庭で養蜂が出来るのだそうです。
その名も「Urban Beehive」-都会の養蜂箱-
ガラス製なのですが、内側が蜂の巣と同じ質感になっており、
ちゃんと蜂が蜂蜜を生成できるようになっているそうです。

下に付いている紐を引っ張ると煙が出て、蜂をおとなしく
させることが出来るそう(ということは蜂蜜を取ることが出来る?)
更に花瓶としての機能も備えているとのこと。


デザインもなかなか近未来的というか、こんなものがウチに
あったら、ちょっと面白いかも・・・。

未来には、炊飯器や電子レンジ同様一家に一台養蜂箱を
持つようになるんでしょうか?

「Philipsの家庭用養蜂ケース」
http://japanese.engadget.com/2011/11/14/philips-urban-beehive/

2011年11月15日火曜日

ひと足お先に

あっという間に11月も半分過ぎてしまいました。

先日までウィンドーのディスプレイや店頭に並んでいる商品が
ハローウィンだったのに、今やすっかりクリスマスです。

この前ご紹介したきのこが今は・・・

アーチ型のクリスマスツリーへと姿を変えていました。

近寄ってみると、いかにもクリスマスツリーらしい飾りつけ。
蒼い光がちょっとクールな感じで、クラッシックな中にもシャープな現代らしさも。

この明治安田生命丸の内MY PLAZAの前は
丸の内の仲通りです。

その仲通りも、すっかりシャンパンゴールドのクリスマスイルミネーションで
飾られています。
両側に並んでいる数々のショップのディスプレイもより綺麗に見えて、
ただ歩いているだけでも、とっても気分が高揚してきます。

寒さが増してきましたが、暖かい恰好で街をそぞろ歩くのも
この季節ならではの醍醐味かもしれません。

まだクリスマスには一ヶ月以上ありますが、今からどんどん
盛り上がるシーズンを一足先に体験してみては?

2011年11月12日土曜日

おつまみ2品

土曜日はゆっくりと料理が作れる曜日でもあります。
が、私はせっかちなので時間をかけてゆっくり作るものは余り作りません。

先日TVを観ていてとっても簡単なレシピだったので、
今日思い立って作ってみました。

鳥の砂肝の煮物


砂肝とにんにくを醤油味で煮たもの。

TVのレシピではにんにくだけでしたが、ちょっとさっぱりした
味にしたいと思い、生姜をプラスしたのと、砂糖を蜂蜜に
変更したところがオリジナル。

20分くらいで本当に簡単なのにしっかりした味に仕上がって、
おつまみの定番の一品になりました。
(多めに作って明日味の沁みたものをご飯のおかずにするのも楽しみ)

さらに厚揚げをトースターで焼いて、葱とおかかをかけたものも作りました。
これには隠し味として、新潟館ネスパスで購入した「南蛮海老オイル」
を垂らして焼いてみました。
醤油の焼けた香ばしい香りと、海老の味が厚揚げに沁みて、お酒が
進む味になりました。


もっと寒さが増してきたら、ビールより日本酒ですね。

2011年11月11日金曜日

X-men first generation



【ストーリー】
1960年代。裕福な家庭に生まれ、名門大学に通うチャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)は、強力なテレパシーを使うことができるミュータントだった。チャールズは、自分と同じような特殊な能力を持つ者の存在に気付き始める。そんなときに出会ったエリック・レーンシャー(マイケル・ファスベンダー)は、強力な磁力を発生させ、あらゆる金属を自在に操る能力を持っていた。エリックはナチスに母親を殺され、復讐を誓いひとりで生きてきたという過去があった。ミュータントの能力を使い、人類と闘うべきか共存するべきか異なる信念を抱いていた2人だったが、友情を深める。やがて2人は世界各地のミュータントを仲間として迎え入れていく。しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者セバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)が、ミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を結成し、恐るべき計画を実行に移す。チャールズとエリックはその野望を阻止しようとするが、彼らの友情の絆は引き裂かれ、チャールズはX-MENを設立するプロフェッサーXに、エリックはミュータント・テロリスト軍団“ブラザーフッド”の首領マグニートという、反する道へ進んでいく。
(goo映画解説より)

自分が人と違っているって違和感を持った事はありますか?

多分、どんな人でも多かれ少なかれ、身体的な事でも感受性の部分でも
周囲と違っていて戸惑いを感じた事があるのではないでしょうか。

既に公開から半年が過ぎてしまい、ロードショー公開も終了してしまって
DVDやブルーレイの販売、レンタルが開始されている、この
「X-men ファーストジェネレーション」
私は10月に名画座での2本立て上映で観てきました。

私はあまりSFやアクション系の映画を観ないですし、
まして、この映画はシリーズ物。
全く観る予定は無かったのですが、様々な映画評でとても評判が
良かったので、ちょっと観てみるかという気軽な気持ちで出掛けました。

しかし、そんな軽い気持ちを完全に良い意味で裏切ってくれました。

SFというと近未来物というイメージしかなかったのですが、
このお話は1960年代が舞台。
第二次大戦下のナチスの強制収容所から始り、その後も東西冷戦の
過程やクライマックスはキューバ危機などを背景に、物語が進行します。
そんな世界の歴史的事件の陰で、ミュータントと人類の攻防が幕を開けるのです。

SFアクション映画というイメージしかなかったこの映画で、私が一番強く
惹き付けらたのは、特殊能力を持って生まれてしまったミュータントたちの苦悩。

一見普通の人間に見えるが、とてつもないパワーを持っていて、
そのパワーが周囲との軋轢を生んでいる者。
既に見た目が変わっていて、その姿と能力に苦悩する者。

この映画は差別や偏見を恐れて自分の持っている力を隠して生きている者たちの
せつなさや苦悩がきちんと描かれていることにより、単なるSFアクション物では
ない深い人間ドラマとして成立していると思いました。

とはいえ、もちろんSFアクションの醍醐味でもある、特殊能力の
VFXシーンやアクションは豪快に表現されいますし、また1960年代の
デザイン(主に洋服やインテリアなど)もとってもお洒落です。

このお話は「X-men」シリーズの前日譚ですので、過去作品を
観ていなくても、とても楽しめましたし、これを観たことにより
シリーズを全て観たくなりました。

さらに、これはリブートとして作られており、シリーズ仕切り直し第一作目
という事で、このシフトで続編が製作されるとのこと。
今年公開したばかりですが、次回作が早くも楽しみです

2011年11月9日水曜日

時について

時間の流れの速さを感じるときってどんな時でしょう。

誕生日?お正月やクリスマスなど季節の行事の時?

私が時の速さを感じた一番最近は、今朝出勤してエレベータに乗る時でした。

ついさっき仕事を終えてエレベーターに乗って下に降りたばかりなのに、
あれ?もう出社してきたのような気がしたのです。

会社にいる時間は正味8時間。

それ以外の時間は倍の16時間もあるというのに、エレベーターで降りてから
また出社するために昇りのエレベーターに乗るまでの時間を短く感じるのは
何故なんだろう・・・と思わずにはいられません。

やはり、自由気ままに過ごす時間と、ある程度拘束されて決められた事を
している時間の違いなのでしょうか。

しかし、24時間365日全て自由気ままに過ごして良いという事に
なったとしたら、凄まじく速く時は過ぎていくでしょうか。
それはまた違うような気がしますが、考えれば考えるほど難しいですね。

ふと、感じた事を何か答えが出るかもと、書いてみましたが、
結論どころか、かえって迷宮にハマってしまいました。

ともあれ、秋から冬は夜が長くなるということもあって、「時」について
考えてみたくなる季節なのかもしれません。

2011年11月7日月曜日

アレとコレ

何気なく入ったお店で何気なくみた棚に何気なく飾ってあったものに
一目惚れすることってありますか?

私は時々あります。

そして余り後先を考えずに(といってもやはりお財布とは相談しますが)
買ってしまうことがあります。

そんなひと品がコレ。

(翳ってしまって見にくくてごめんなさい)

夏の手前の時期に例のアノお店で、何気なく見た棚にコレは飾ってありました。
ちょっと面白い形をしたブローチ(?)

黄色だからひまわり?それともヒトデ?太陽とか・・・?

でもこの何ともいえないフリーハンドな感じの形に一目惚れをして
購入しました。

白いシャツに付けようかな~などとぼんやり思ったことを覚えている
のですが、出掛けにいちいちピンを止めるのが面倒で、結局シャツに
付けたのは1~2度くらいでした。

そんな夏も過ぎ、そろそろ肌寒くなり、秋冬の衣類を少しづつ
入れ替えている時、既に20年くらい前に買った紺のニットのストールが
出てきました。

その紺色を見た瞬間、「あ!アレとコレ合うんじゃない?」と閃いて
早速付けてみました。
最初は交差してストールを止めるだけにしようと思ったのですが、
襟元をちょっと折り返してから止めたら、ポンチョになりました。
これなら頭から被る事が出来るから便利!

夏っぽいなと思って購入したのに、夏に活躍しないで秋の深まりと共に
大活躍中です。

20年前のものが今のものと合わせる事で、また違ったものになるのは
嬉しい驚きですね。

2011年11月3日木曜日

キラリとひかる

ご飯を食べに行ったとき、前菜で出てくるサラダや突き出しなどの
一品料理がとても美味しいと、そのお店に好感がもてます。

特にランチなどで顕著なのですが、せっかくメインのお料理が
とても美味しいのに、サラダのドレッシングや小鉢などが業務用
の惣菜の味とでもいうのか、余り工夫の無い味ですとちょっと残念な
気持ちになります。

確かに商売でやっているのですから、品数とコスト面の折り合い
というのは大事な事だと思います。
決められた予算の中で一品でも多くつけることが出来たらお客さんも
喜ぶというもの分かります。

ですから、それを否定はしないのですが、そんな中にあって、
きちんと作っているお店の料理、特に前菜や突き出しに手を抜かない
ものを供された時は、ハッとなるし、これから出てくるメイン料理への
期待も高まりますし、なんといってもとても印象に残ります。

以前働いていた職場の近くにあったレストランのランチメニューで
パスタにサラダとパン、デザートとコーヒーが付いてくるセット(確か1,000円)
があったのですが、サラダにかかっているドレッシングは酸味と旨みの
バランスが丁度よく、そのサラダをもっと食べたくなる味でしたし、パンも
フランスパンにチーズが乗っていて、軽くトーストしてあり、とろりとした
チーズが香ばしくて、そのパンだけで白ワインでも頂きたいような一品でした。

もちろん、前座がそんなに美味しいのですから主役のパスタも、
更にはデザートやコーヒーさえも手を抜いてはいません。
これが、とても高いランチなら余り印象に残らなかったかもしれません。
しかし、他のお店と変わらないお値段なのにもかかわらず、
最初から最後まで満足のいくお味だったからこそ、今でも記憶に
残っているのです。

昨日近所のお蕎麦屋さんに行って、ビールとごぼう天蕎麦を
注文しました。

生ビールが出て来てしばらくすると、突き出しが出てきました。
5cm四方の四角い揚げ物で、「豆腐にジャコの衣をつけて揚げたものです」
とのこと。

一口頬張ると、周りが熱々でカリカリと香ばしく塩味の効いたジャコに
中身が丁度良い柔らかさのお豆腐。
絶妙の揚げ加減のその突き出しは私のお気に入りになりました。

もちろんその後に頂いたお蕎麦も言うことはありませんでした。

それにしても、小さい事や細かい事をおざなりにしないというのは
言うは易し行うは難しという事なのかもしれませんが、手を抜かない
という事によって得られるものは、とても大きいものなのかなと思いました。