2011年11月28日月曜日

蕗谷虹児

「花嫁人形」という童謡を知っていますか?

”金襴緞子の帯締めながら花嫁御寮(はなよめごりょう)は何故泣くのだろう-"
と始る童謡です。

嫁ぐ花嫁の可愛らしくもせつない気持ちを歌ったものですが、
この詩を書いたのが蕗谷虹児(ふきやこうじ)です。

蕗谷虹児は明治生まれの新潟県新発田市出身の画家であり詩人です。

大正から昭和にかけて「少女画報」や「少女倶楽部」などに表紙絵や挿絵を
たくさん描き、大人気を博し竹久夢二と並び称せられました。

私は明治、大正、昭和初期の雑誌の挿絵が好きなのですが、
そんな中でも、高畠華宵(たかばたけかしょう)と蕗谷虹児が好きです。

かなり前になりますが、新潟に帰省したおり、新発田市にある
蕗谷虹児記念館に行きました。

記念館はとてもこじんまりしているのですが、
建物自体がとっても可愛らしい形で、中に入ると表紙絵や挿絵など
が綺麗に飾られています。

どの絵もとてもロマンチックで、この時代の少女たちの夢がそのまま
絵に結実したような感じです。

記念に詩画集を購入しました。
「銀の吹雪」
アール・ヌーヴォーやアール・デコな画面構成が大正や昭和初期の
浪漫派を感じさせます。

中を開くと、詩と挿絵がたくさん。

家でぼんやり過ごすとき、こんな詩画を当てずっぽうで開いて
読んでみるのも心落ち着くひとときです。

0 件のコメント:

コメントを投稿