2011年12月6日火曜日

銀河鉄道の夜



【あらすじ】
いじめられっ子のジョバンニは学校が終わってからも印刷工場で働き病弱な母を支えている。
父は遠洋漁業に出て、なかなか帰らない。
星祭の夜、配達されなかった牛乳を受け取った帰り道、
空から突然降りてきた銀河鉄道に乗ってしまう。
そこには親友だったカンパネルラも乗っていて、ふたりは銀河鉄道の旅へと出発するのだが・・・。


クリスマスが近づくと観たくなる映画のひとつに
この「銀河鉄道の夜」があります。

言わずと知れた宮沢賢治原作の童話をアニメ化した映画です。

主な登場人物が「猫」になっているのがこのアニメの大きな特徴。
ジョバンニやカンパネルラ、ザネリといった登場人物の名前も猫
のキャラクターですと違和感がありません。
(人間も登場します)

さらに、背景の画も音楽も幻想的で、どんどんお話の中に引き込まれ、
ジョバンニやカンパネルラと一緒に銀河を旅している気分になっていきます。

現実世界の様々なしがらみや苦悩を一旦忘れて、親友と一緒に
未知の世界に旅に出る。
ジョバンニはどんなに嬉しかったことでしょう。
旅を続けるうちに、様々な星に行き様々な人たちと出会います。
しかし、旅には終わりが来るのです。
ラストとはせつないものですが、私はこのストーリーが大好きです。

このお話は童話というには余りにも深い(童話とはそういう深い意味を
持ったものかもしれませんが・・・)生死観に貫かれており、大人が観ても
自分の立場に置き換えて様々感じる事の出来るものになっています。

キリスト教の教義をよく知りませんが、この物語の根幹には
キリスト教の生死観が反映されていると思われるシーンがあります。

そんな事もあるからか、クリスマス間近になると心静かに鑑賞したくなるのかも
しれません。



ちょうど次の日曜日12月11日にBS11チャンネルで放映されるそうです。
興味のある方は是非。
BS11 20:00~22:00
http://www.bs11.jp/movie/1583/

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