まだ6月だというのに、既に猛暑(酷暑)の予感・・・。
夏は太陽の光が降り注いで、気持ちも高揚し、また
オープンでポジティブになる季節だと思います。
ただし、余りに暑すぎると本当に体調を崩しかねません。
ところで、私は汗っかきで、飲んだ水分が少し
動いただけで、あっという間に排出されるという非効率な体の持ち主。
ましてや、夏は本当に困ってしまうほど、汗をかいてしまいます。
以前は、タオル地のハンカチを使っていたのですが、
手ぬぐいを使い始めたら、手放せなくなりました。
吸水性に優れているのは勿論のこと、洗濯をした後の乾きの
速さたるや、他の生地の比ではありません。
しかも、何度も洗って馴れきた生地の肌触りの良さといったら・・・。
こちらは私の手ぬぐいコレクションの一部です。
藍染めのものなどはかなり何度も洗い込んでいて、だいぶ擦れて
いるのですが、今が丁度肌なじみが良いのです。
今は手ぬぐいもいろいろなデザインのものが出ていて、
一見手ぬぐいという感じではないので、余計に使いやすいかもしれません。
でも、昔ながらの柄もとっても粋で、大好きです。
青海波、鎌に輪にぬで「かまわぬ」、豆絞り、江戸時代に考案された
図柄はただ単に模様ではなく、そこに意味を持たせたものも多いのです。
(皮肉っているものや謎掛けなど)
江戸のテキスタイルは現代にも十分通用するモダンを秘めています。
ところで、てぬぐいって端が切りっ放しになっていますが、
どうしてかご存知ですか?
ああして切りっ放しにしておくからこそ、洗ったあとの乾きが早いのです。
しかも、裂き易いので、何かあったとき、細かく裂いて紐として使ったり
(これは下駄の鼻緒が切れた時に挿げることができた)、包帯などにも
使えます。
どうか、切りっ放してある端をわざわざ縫ったりしないでください。
手ぬぐいの良さが半減してしまいます。
そして散々使い込んで草臥れてきたら、布巾や雑巾としても使えます。
まさに、最後の最後まで形をかえて全てを使い切るという精神。
こんなところにも日本文化の合理性が生きています。
0 件のコメント:
コメントを投稿