2012年2月13日月曜日

美の壷

美は意外と身近に潜んでる。


この「美の壷」というNHKで放送されているTV番組はそんな日常の
身近に潜む「美」に焦点をあて、その美を鑑賞するポイント(ツボ)を
解説してくれる番組です。

当初この番組の存在を知らなかった私に母が、「きっと好きだと思うよ」
と教えてくれたのが観るきっかけでした。

母も早朝に放送されていた再放送をたまたま観たのがきっかけでハマったそう。
その当時は谷啓さんが進行役をされていました。

ジャズをBGMに、身近な日常に潜む「美」を取り上げて丁寧に解説して
くれる番組なんてなかったので、私もすっかり番組のファンになりました。

日常に潜む美って?
例えば「」や「風呂敷」「和菓子」に「金魚」、そうそう「土壁」や「石橋
なんて回も。

一見、美とはあまり関係がないのでは?というくらい日常的なもの、
箸なんて、毎日何気なく使っているせいで、そんなにしげしげと見ることも
ありません。

ですが、ひとたびこの番組を見ると、今まで知らなかった箸の機能性から
造形美にいたるまで、その物のもつ「美」を知ることが出来るのです。

そうそう、こんな回もありました。
新潟の山古志地方では「錦鯉」の養殖が盛んです。
新潟出身の私でも「錦鯉」のどこが良いのかさっぱり分かりませんでした。

しかし、この「錦鯉」がテーマの回をみて、俄然興味が湧き、帰省した際には
山古志まで錦鯉を観にいってしまいました。
確かに鑑賞のツボを知っていると、どこを愛でるのかが分かって楽しいものです。

「美」を鑑賞なーんて、大上段に構えてしまうと、せっかく身近にある
さり気ない、しかしきらりと光る美を見落としてしまうかもしれません。

この番組は、美術館や展覧会などで開陳される麗々しくも格式ばった「美」
ではなく、ちょっと身の回りを見てみると、意外な「美」が潜んでいることを
教えてくれます。

そんな新しい「美」を発見させてくれるこの番組、長く続いて欲しいなと思います。

「美の壷」
http://www.nhk.or.jp/tsubo/index.html

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