2012年5月7日月曜日

KATAGAMI style

GWが終わり季節も春から初夏にまっしぐら。
とはいえ、昨日の突然の雷雨とつくばでのあの竜巻には驚きました。

ところで、前回のエントリーで紹介した映画を観たあとに、もうひとつ
お目当てのお楽しみがありました。

それは、丸の内にある三菱一号美術館で開催中の
KATAGAMI Style」という展覧会。
サブタイトルには
世界が恋した日本のデザイン
もうひとつのジャポニズム
と銘打たれています。

KATAGAMI=型紙

型紙といえば、反物や手拭いを染める時に使うもの。

日本古来から使われてきた型紙が19世紀の万国博覧会で海を渡り
そのデザイン性でもって世界の人々を驚かせました。

そのデザインは美術工芸品に影響を与え、アールヌーヴォーやアールデコ
といったスタイルに発展していくのです。

さて、開催されている三菱一号美術館とは1894年(明治27年)に
丸の内に初めて誕生したオフィスビル三菱一号館を原設計とし
2010年に新しくOPENした美術館です。


鹿鳴館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計した
三菱一号館を基にした外観の赤レンガ造り、階段の手摺や照明器具
など内装も明治の面影を残すレトロな作りで雰囲気は抜群。
この建物を観るだけでも価値があります。

そんな空間にぴったりな展覧会が、現在公開されている
「KATAGAMI Style」なのです。

着物地や手拭いなどでお馴染みの柄の型紙の原紙や布地から
始って、その型紙が海を渡って欧州でどのように発展を遂げたのか、
とても分かりやすく展示してありました。

展示の仕方も欧州の国別になっていて、国ごとにデザインの仕方に
違いがあることが分かるような仕組みになっていました。
(フランスとドイツではやっぱり全然違います)

型紙は本当に細かな手作業で作られており、
その原紙を観ているだけで、ため息が出てきます。

私は日本のテキスタイルが高度なデザイン性を持っている事に
日本人としてとても誇らしい気持ちになりました。

まだ開催中ですので、もしお時間のある方は是非足を運んでみては
いかがでしょうか?

この美術館だけでなく、丸の内界隈は「一丁倫敦」などと呼ばれて
いた頃を再現しており、この季節散歩するにはぴったりです。


「KATAGAMI Style」
http://katagami.exhn.jp/

「三菱一号美術館」
http://www.mimt.jp/

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