震災後初めて映画館に行きました。
休映中の劇場もあると聞きますが、出来るだけ
普段通りに過ごしたい、また観たいものは観たいので
思い切って行ってきました。
昨年噂で聞いてからずっと行きたいと思っていた映画
「英国王のスピーチ」
<あらすじ>
幼少時から吃音に悩まされ、内気で強いコンプレックスに悩む
ヨーク公(後のジョージ6世)が、言語療法士の助力を得、
王位を捨てた兄の代わりに国王として見事にスピーチを
やり遂げるまでを描いた史実に基づいたドラマ。
万人にオススメできる映画です。
ストーリーはシンプルですし、コンプレックスを克服していく
過程や言語療法士との心の交流も人間ドラマとしては王道中の王道。
逆に言うと王道過ぎて意外性が無いとも言えるかもしれません。
英国王室という閉ざされたやんごとなき世界の中の物語ですが、
そのようなクラスの人も悩みは普通の人と変わらない(というかより深いとも言える)
のだなと思いました。
また、この映画は言葉を楽しむ映画なのだと観ていて強く感じました。
私がイングリッシュ・スピーカーなら百倍は楽しめたのだろうと思います。
これは「ソーシャル・ネットワーク」を観た時にも思った事ですが、
英語のニュアンスや皮肉、言い回しはやはりその言葉を深く理解して
いればこそ、楽しめるのであって、やはり字幕では限界を感じてしまいました。
ただ、この映画アメリカでは確か子供は観ることができないとか。
それは劇中に結構NGワードが出てくるからだそうで・・・。
確かに王室の方がこんなワードを言うの?というシーンが出てくるのですが、
それがまた本当にせつなくも可笑しい(どれだけ抑圧的な中で生きているのか・・・)
でも、そういうワードが出てきたとしても、私はこの映画こそ子供に観て欲しい。
いろいろなコンプレックスに悩まされている子や抑圧の中にいる子にこそ
こういう映画は必要だと思いました。
とはいえ、私の中ではコリン・ファースの出演作としては
「シングルマン」の方が断然好みです!