私は余りファッションに詳しくありません。
しかし、好みのデザインや装飾といったものはあります。
たとえば、明治から昭和初期などに流行ったアール・ヌーヴォーや
アール・デコなデザイン。
または、さらにクラッシックなゴシック様式の建物や装飾なんかも好みです。
80年代後半から90年代初頭にかけて、カウンターカルチャーの世界では
「スチームパンク風」などというヴィクトリア朝時代のデザインを近未来風に
アレンジしたデザインが流行りました。
まさに、クラシカルなものに現代的なテイストをミックスしてあって
めちゃくちゃ私好み。
そんな「スチームパンク風」なデザインが最近またフューチャーされています。
まずは、2009年に公開された「シャーロックホームズ」は1891年まさに
ヴィクトリア朝末期、さらに産業革命後といった背景を現代の映画として
描くにはスチームパンクの世界観はピッタリでした。
衣装からアクセサリー、小物、道具建て、画面の色彩に至るまで、
クラシカルでいながら古臭くなくスマートでお洒落な画面に仕上がっていました。
そして、今期のPrada Menswear Fall/Winter collectionでは、スチームパンクを
フューチャーしたデザインを発表しているのです。
Pradaといえばミニマリスティックなデザインで定評があるブランドですが、
華美な装飾とは無縁なデザインに加えられたレトロフューチャーなテイストが
なんとも豪奢な佇まいを醸し出しています。
さらに、今回はゲイリー・オールドマン、ウィレム・デフォー、ジェイミー・ベル、
ギャレット・ヘドランドが起用され、広告モデルを務めています。
ショーでは4人の他にティム・ロスやエイドリアン・ブロディが登場し、堂々と
ランウェイを歩いています。
(8分過ぎくらいから俳優たちが登場します)
プロのモデルは服が引き立つ顔と体型、ウォーキングですが、
俳優陣たちは歩くその背後に物語がみえるような気がします。
ゲイリー・オールドマンは比較的悪役が多い役者ですので、
これぞ「リアル プラダを着た悪魔」でしょうか。
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